大手キャリアのオンライン専用プランであるpovo2.0をはじめ、ahamo・LINEMOがありますが、各社様々な特徴があり、どのキャリアを選べばよいのかわかないといったことはありませんか。
月々3000円以下で月間使用可能データ量が20GB使えるプランが3社ともあることも悩んでしまう1つの理由だと思いますが、自分に合ったスマホの使い方を見つけることで、選ぶべき通信会社を見つけることができます。
今回はpovo2.0、ahamo・LINEMOの特徴やどんな人に向いているかについて紹介していきますので、ぜひ読み進めてみてください。
もくじ
povo2.0・ahamo・LINEMOの特徴
au・ドコモ・ソフトバンクで提供されるオンラインのスマホプランは、基本的には月間使用可能データ量20GBで3000円以下で契約できることは共通しています。
しかし、月間使用データ量を抑え安く使えるプランが登場したりと、各社によって違いがあるためそれぞれ紹介していきます。
povo2.0について
- 基本料金は無料で使うことができる
- 必要なデータ量を「トッピング」で購入する
- 24時間限定でデータ使い放題が使えるデータトッピングがある
povo2.0はスマホプランの基本料金無料で使うことができます。必要時に「トッピング」を購入することで、スマホのデータ量を賢く使うことができます。
他のオンライン専用プランと同様、月間使用可能データ量20GBを使用するプランも選べるため、auを使っている人で、他のキャリアへ乗り換えたくないけど月々安く抑えたい人におすすめです。
またpovo2.0の特長として、24時間限定でデータ使い放題になるデータトッピングを選ぶことができます。出張や旅行で極端にデータを使うことが多い日がある人はおすすめです。
プランは基本料金無料で使うことができますが、180日間(6ヶ月間)トッピングをしないと自動解約されてしまうので、ずっと無料で使うことはできません。
サブ回線として使う予定の人や、Wi-Fi下で使う人が多い人は回線が解約されてしまう恐れがあるため、基本料金を無料で使おうとしている人は注意しましょう。
ahamoの特長
- データ量20GBと5分間のかけ放題込みで2980円のワンプラン
- 1980円で80GB追加されるahamo大盛りオプションがあり
- 海外でも20GBのローミングサービスを使用可能
ahamoは基本的に月間使用可能データ量が20GBのプランのみで、20GBよりデータ量を落としたプランは用意されていません。
しかしデータ量をより多く使う人は1980円追加することで、80GB+元々のデータ量20GBで最大月間使用可能データ量が100GB使うことができます。
海外へ渡米しても20GBまでは追加料金なしで使うことができるため、海外出張や旅行へ行くことが多い人でも、面倒な手続きをしないで使えて、通信費もお得になるのでおすすめです。
LINEMO
- 月間使用可能データ量が3GBのミニプランと20GBのスマホプランの2つから選べる
- LINEで使われるデータ量が無制限に使えるLINEギガフリーが使える
- スマホプランではLINEスタンププレミアムforLINEMOが使用可能予定(2022年8月1日以降)
LINEMOはその名の通り、LINEに特化した特典がついたプランとなります。LINEのデータ量が無制限に使えるLINEギガフリーや、LINEの有料スタンプが無料で使える特典がついてくるプランとなります。
また、月間使用可能データ量が少ない人でも、月々990円で3GBのデータがついてくるミニプランも選ぶことができるため、LINEやメールなどのライトな使い方がメインな人でもおすすめのプランです。
povo2.0・ahamo・LINEMOの比較
各社によって様々な特長があるオンラインプランですが、各社によってサービス内容が異なるため、それぞれの特長を表でまとめました。次の項目で比較項目ごとに解説していきます。
Povo2.0 | ahamo | LINEMO | |
料金 | ※0〜2700円 | 2970円 | 990〜2728円 |
データ量 | 0〜20GB | 20GB | 3GB・20GB |
データ量超過後の通信速度 | 128kbps | 1Mbps | 300kbps・1Mbps |
サポート | チャットサポート | チャットサポート(有料あり) | チャットサポート |
スマホ購入 | ◯ | ◎ | ❌ |
海外ローミング | △(国際SMSのみ) | ◎無料 | ◯海外パケット放題 |
通話オプション | ◯(5分・定額あり) | ◎(定額あり) | ◯(5分・定額あり) |
付帯サービス | ❌ | ❌ | ◎(LINEギガフリー) |
データ追加オプション | ◎24時間データ使い放題 | ◎ahamo大盛りオプション | △1GBデータ追加 550円 |
テザリング | ◯無料 | ◯無料 | ◯無料 |
料金・データ量:povo2.0・LINEMO
各社ともに月々の料金が3000円を超えない設定は一律ですが、povo2.0とLINEMOでは3GBのプランも用意されているため、1000円を切る価格で使うことができるため、料金を抑えることができます。
データ量超過後の速度制限:ahamo・LINEMO
契約しているプランのデータ量を超過した後の速度制限は各社によって異なります。ahamoやLINEMOの20GBプランであれば、LINEの返信や中画質の動画視聴も可能な1Mbpsで通信することができます。
しかし、povo2.0ではトッピングが切れてしまうと128kbpsと遅い通信速度になってしまいます。Webページでも容量が増えてきているので、データ超過することがありそうであれば、速度制限の速度も重要なポイントです。
サポート:ahamoが勝ち
基本的にはチャットサポートのみとなるため、実店舗でのサポートを受けることができません。例外的にahamoでは有償となりますが、ドコモショップでahamoサイトの操作案内を受けれるサービスがあります。
不具合等があったときに電話での対応ができなくなってしまうデメリットはありますが、わざわざ店頭に行って並ぶ手間を省くことがで切ることはメリットです。
スマホ購入:ahamo・povo2.0が勝ち
ahamoやpovo2.0ではオンライン上で機種変更することができるため、SIMフリーのスマホを購入するなどの手間を省くことができます。
また、ahamoであればおすすめ機種として、いくつかの機種は割引価格で購入することができるため、乗換えの際にスマホも古くなってきていて機種変更もしたい人はahamoがおすすめです。
海外ローミング:ahamoが勝ち
出張や旅行など、短期で海外に行くことがあるのなら、ahamoかLINEMOがおすすめです。
LINEMOの場合は別途海外パケット放題というオプションに加入し、国によってデータ量がかかる料金は異なりますが、ahamoの場合は追加料金なしで海外82の国・地域でデータ通信を使うことができます。
通話オプション:ahamoが勝ち
通話定額オプションは各社とも用意されており、1回の通話当たり5分間定額と時間制限なく無料の2つのオプションが用意されています。
ahamoでは、基本料金の中に5分間かけ放題がセットされているため、基本通話時間はそこまで長くならない人であればahamoがおすすめです。
付帯サービス:LINEMOが勝ち
付帯サービスは、LINEMOはその名の通りLINEと提携しているため、LINEで使われるデータ量が無制限に使えるLINEギガフリーといったサービスが無料でつく付帯サービスがあります。
ahamoやpovo2.0では、そのような付帯サービスがありません。LINE通話などもカウントの対象になるため、普段よくLINEを使うことでデータ量を多く使っている人にはLINEMOがおすすめです。
データ追加オプション:ahamoが勝ち
基本プランの月間使用可能データ量20GBを除き、追加にてデータ量を購入するときにオプションを比較していきます。
Wi-Fi環境が整ってなく、スマホのデータ通信が多く必要になることがあるのなら、ahamo大盛りがおすすめです。月に80GB追加するデータ追加オプションであり、基本プランのデータと合わせると月100GB使うことができます。
また急な出張や出先などで、データを使いたい日が何日かあるという人は、povo2.0のデータ使い放題(24時間)をトッピングで選ぶことができるため、必要時に合わせて選びたい人はpovo2.0がおすすめです。
テザリング:3社とも無料
auやソフトバンクでは、テザリングを使う際にはオプションとして月々550円かかりますが、オンラインプランは基本的にどれを選んでもテザリングは無料となります。
スマホ以外のタブレットやパソコンに繋いでデータを送りたいときでも、オプション契約なしに使えるため、オンラインプランに変更するメリットになります。
オンラインプランに乗り換える前に確認しておきたいポイント
povo2.0・ahamo・LINEMOへの乗り換えは、ネット契約が基本であるため、契約事項等も自分で確認しないといけません。
そのため、元々使っていたオプションが使えてたのに使えなくなってしまうといったことが考えられます。乗換え前に確認しておきたいポイントを紹介していきます。
- メール持ち運び
- スマホの用意
- SIMの形状
- Apple Watchなどワンナンバーサービス
メール持ち運び
ドコモ・au・ソフトバンクで契約している人は必ず持っている「@◯◯.ne.jp」のキャリアメールですが、乗換えに躊躇する人の中にはキャリアメールを手放せない人も多いのではないでしょうか。
ドコモではすでにサービスを開始しており、au・ソフトバンクでは2022年の夏頃にサービスが開始されるアナウンスがされています。
MNPをしてオンラインプランに乗り換えた後は、30日以内に手続きしないとメール持ち運びができなくなってしまうため、注意が必要です。
【乗り換え前に】ドコモメールの持ち運びのやり方・設定方法を紹介スマホの用意
LINEMOではスマホを購入することができないため、新しく申し込もうとする人や、スマホの機種変を考えている人は、別途でSIMフリーのスマホを購入する必要があります。
また、いままでのスマホを使ってオンラインプランに乗換える人については、2021年の10月以降に契約する人はSIMロックがかかっているため、解除する手続きが必要となるため、忘れずに設定しておきましょう。
SIMの形状
オンラインプランの変更する際には、SIMカードと呼ばれるカードを変更する必要があります。その中で、物理SIMとeSIMがあります。
物理SIMとは、その名の通り実際に存在するSIMカードです。物理SIMカードもサイズが2つあり、nanoSIMとmicroSIMの2つがあります。8年前のスマホを使っていない限りはnanoSIMで大丈夫です。
もう一つのSIMカードがeSIMです。これは存在しないSIMカードであり、スマホ本体に内蔵することによって使えるSIMカードとなります。
メリットとしては、オンライン契約で即日開通することができるため、乗換えがスムーズにできることです。デメリットしては、機種が壊れた際の再契約の手間などがあります。
セルラー版のApple Watchを使っている場合
ドコモ・au・ソフトバンクでは、メインで使っているiPhoneの番号をそのままApple Watchに紐付けることができるサービスがあり、各社で呼び名は異なりますが、ドコモではワンナンバーサービスと呼ばれるものがあります。
ahamoでは6月29日からサービスを開始しており、オンラインプランで唯一使うことができますが、povo2.0やLINEMOでは使うことができなくなるため、注意が必要です。
povo2.0・ahamo・LINEMOを比較した中でのメリット
- povo2.0:基本料金が無料で使え、1日データ使い放題のトッピングで賢く使える
- ahamo:スマホのデータ量を月に20GB以上使う人はお得
- LINEMO:990円のミニプランもあり、LINEを多用する人はおすすめ
povo2.0では基本料金が無料で使えるため、必要時にトッピングをしながら賢く使いたい人にはおすすめのプランです。1日データ使い放題のトッピングもあり、データが必要になった時にも対応することができます。
ahamoは他の2社と比べると、データ容量を重視したプランとなっています。月々1980円を追加することでahamo大盛りオプションを選ぶことができるため、外でデータ通信を多く使いながら価格を安く抑えることができます。
LINEMOは990円で3GBというあまりスマホを使わない人にとってはピッタリなスマホプランを用意していることです。LINEギガフリーもあるため、データ消費しないでLINEを使うことができるのは嬉しいポイントです。
povo2.0・ahamo・LINEMOを比較した中でのデメリット
- povo2.0:トッピングの内容が複雑で期間の制限がある・データ量が無くなると通信が遅くなる
- ahamo:低容量のプランが用意されていない
- LINEMO:20GBを超える容量を使う人へのオプションがない
povo2.0のデメリットとしては、トッピングの内容が複雑で期間制限があります。1GBの追加オプションもあるのですが、7日間しか使えないため、小容量で使う人は実質30日間使える3GBのオプションが基本になります。
またトッピングのデータ量がなくなってしまうと、128Kbps通信となってしまいます。ahamoやLINEMOの20GBプランでは1Mbpsの制限となっているため、大容量で契約していても遅くなってしまいます。
ahamoは基本的に欲しいオプションなども網羅されており、これといったデメリットは少ないですが、唯一デメリットとしては低容量のプランが用意されていないため、基本は月々2970円かかってしまいます。
LINEMOは低容量から20GBまでの中容量のデータプランが用意されていますが、20GB以上のデータ量を契約できるプランが用意されていないため、より大きいデータ量を必要としたときにオプションがないことがデメリットです。
povo2.0・ahamo ・LINEMOを徹底比較まとめ
- スマホの基本料金を下げつつ、急にデータが必要になることがあるのであればpovo2.0
- 基本的に20GB以上データを使うことがあるならバランスが良いahamo
大手キャリアが出しているオンライン専用プランですが、基本的に月間使用可能データ量が20GBで3000円を切る価格はほぼ同じですが、それ以外にも特徴があります。
その中でもスマホの基本料金を抑えつつ、データ使い放題が選べるpovo2.0は、基本データをあまり使わないけどいざというときに使えるスマホプランが良い人にはおすすめです。
一方ahamoでは小容量プランが用意されていないため、あまりデータを使わない人にはpovo2.0やLINEMOがおすすめですが、20GB以上使うことがあるなら迷わずahamoがおすすめです。