スマホの料金をお得にするためには、ahamoなど大手キャリアのオンライン基本プランや、格安SIMの乗り換えすることで通信費を抑えることができます。
しかし乗り換えて本当に通信費を抑えることができるのかという点や、乗り換えた時のサポートといったデメリットについては不安な部分も多いですよね。
そこで今回は格安SIMとahamoについて徹底比較をしていくので、通信費を抑えたいと考えているならぜひ読み進めてみましょう。
もくじ
格安SIMとahamoの違いとは
格安SIMはドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアに比べ、スマホのSIMカードを入れ替えるだけで安く使えるスマホプランのことを言います。
そのためahamoも格安SIMの一部に入ります。格安SIMは大きく分けて3つのジャンルがあります。
- 大手キャリアのオンラインプラン
- 大手キャリアが運営するサブキャリア
- 通信を借りて運用している会社
大手キャリアのオンラインプラン
ドコモ・au・ソフトバンクの3社がオンライン専用で価格を抑えて安く提供プランのことです。ahamoは大手キャリアのオンラインプランに分類されます。
月間使用可能データ量が20GBで月々3000円以内で使えるプランであり、通信も大手キャリアが運用しているため速度低下が起こりづらいため、通信品質を落としたくない人はおすすめです。
大手キャリアが運営するサブキャリア
au・ソフトバンクの2社が提供するサブキャリアとは、大手キャリアとは別のブランド名で運営している通信会社のことです。
auではUQ mobile、ソフトバンクではY!mobileという名称で運営しており、大手キャリアよりも月間使用データ量を抑えたプランながら、店頭でのサポートを受けることができます。
大手キャリアとの違いとして、提供されているプランの月間使用可能データ量が低〜中容量向けで用意されているため、スマホをあまり使わないけど店頭でのサポートを捨てたくない人におすすめです。
通信を借りて運用している会社
スマホの通信は基本ドコモ・au・ソフトバンクの大手キャリアの回線で通信をしているので、外で通信をするなら大手キャリアの回線を使うしか方法がありません。
しかし大手キャリアでは通信費が高いことから、大手キャリアの回線を借りることで他の会社でも通信会社を持つことができる仕組みとして、MVNOというものがあります。
通信を借りて運用することから、自社で通信インフラを作らなくて良いことから、通信費を安くすることができます。
全般的に大手キャリア以外の通信業社で契約するものが格安SIMと呼ばれていて、ahamoは大手キャリアのオンライン専用プランとなります。
次の項目では格安SIMについて紹介します。
①大手キャリアのオンライン専用プラン
大手キャリアが運営しているオンライン専用プランであるahamo、povo2.0、LINEMOについて紹介していきます。
ahamo
- 料金:2970円
- データ量:20GB
- 付帯サービス:5分間通話し放題、テザリング無料
- サポート:チャットサポートのみ
ドコモのオンライン専用プランであるahamoは、3000円を切る価格ながら5分間無料通話と月間使用可能データ量が20GBがついてくるコスパが良いプランです。
オンライン専用であるためチャットサポートだけなどサポート体制が手薄ですが、事務手続き含めてオンラインにて無料で行うことができるため、データを月20GB使えて価格を抑えたいのならおすすめです。
povo2.0
- 料金:0円〜12980円
- データ量:1〜150GB
- 付帯サービス:基本料金は無料、テザリング無料
- サポート:チャットサポートのみ
auから出ているオンライン専用プランであるpovo2.0は、他社とは違い必要なデータ量をトッピングして使うことができるプランであるため、基本料金は無料で使えます。
従来通り月間使用可能データ量20GBは2700円で使うことができるため、au回線を使いたい人や、サブ回線として使いたい人におすすめです。
LINEMO
- 料金:990〜2728円
- データ量:3GB〜20GB
- 付帯サービス:LINEギガフリー
- サポート:チャットサポートのみ
ソフトバンクのオンライン専用プランであるLINEMOは他社のオンライン専用プランと同じように、月間使用可能データ量20GBで2728円で使えます。
LINEMOの特典としては、LINEでの音声通話を含めたデータ量が無制限に使えるLINEギガフリーが使えるため、契約しているデータ量を消費しないで使えるのがメリットです。
②大手キャリアが運営するサブキャリア
auとソフトバンクが運営するサブキャリアである、UQモバイルとY!mobileについて紹介していきます。
UQモバイル
- 料金:1628円〜3828円
- データ量:3GB〜25GB
- 付帯サービス:メールアドレス(220円)、節約モード、テザリング
- サポート:専用サポートダイアルあり
UQモバイルはauが運営している通信キャリアで、3GBと低容量プランではUQモバイルが安いですが、20GB以上になるとahamoやpovo2.0よりは割高になるのが特徴です。
特典としては@uqmobile.jpから始まるキャリアメールが使えることや、通信する速度を低速にすることでデータ消費ゼロでデータ通信が使える節約モードとテザリングが無料であるため、お得に使うことができます。
また、UQモバイルは実店舗でのサポートが得られることができるため、スマホ代は安くしたいけど店舗のサポートを捨てたくない人にはおすすめの格安SIMです。
Y!mobile
- 料金:1980〜4158円
- データ量:3〜25GB
- 付帯サービス:メールアドレス、Yahoo!プレミアム、テザリング
- サポート:店頭サービス、専用ダイアルあり
ソフトバンクが運営するサブブランドであるY!mobileは、@ymobile.ne.jpのメールアドレスとYahoo!プレミアムを無料で使うことができます。
UQモバイルではメールアドレスが有料でしたが、Y!mobileでは無料で使うことができるため、スマホを使っての買い物やメールアドレスが欲しい人にとってはUQモバイルよりお得になります。
Y!mobileは全国のソフトバンクショップと併設されている店舗が多く、UQモバイルに並んで実店舗でのサポートを得ることができることが、選ぶべきメリットになります。
③通信を借りて運用している会社
大手キャリアから通信を借りて価格を抑えている通信会社の格安SIMを紹介していきます。今回は格安SIMの中でも大手のIIJmio、OCNモバイル、mineoについて紹介していきます。
IIJmio
- 料金:850円〜2000円
- データ量:2〜20GB
- 付帯サービス:高速データ通信のON/OFFが可能
- サポート:なし
格安SIM大手のIIJmioは現在でも契約者数が多い格安SIMの運営会社です。契約できる月間使用可能データ容量は3GB〜20GBまでと低〜中容量となっています。
またUQモバイルと同様高速データ通信のON/OFFが可能であり、300kbpsの低速モードであれば契約している月間使用可能データ量を使うことなく使うことができます。
契約できる通信会社はドコモとau回線を選ぶことができます。価格を抑えながら、格安SIMの大手である安心感を選びたいならIIJmioはおすすめです。
OCNモバイル
- 料金:550円〜1760円
- データ量:0.5GB〜10GB
- 付帯サービス:なし
- サポート:ドコモショップで手続き可能
OCNモバイルはドコモ回線を借りて運用している格安SIMであり、IIJmioやmineoと比べると契約できる月間使用可能データ量が少ないです。
基本料金に付帯してくるサービスもないですが、サポートとしてはドコモショップで店頭サポートを受けることができます。
全国的にあるドコモショップで対面でのサポートを受けれる格安SIMはOCNが唯一であるため、スマホをあまり使わないけどサポートを受けたい人はおすすめです。
mineo
- 料金:1298円〜2178円
- データ量:1GB〜20GB
- 付帯サービス:テザリング、パケット放題Plus
- サポート:マイネ王によるコミュニティーサービス
mineoは元々au系のサービスですが、契約できる通信会社はドコモ・au・ソフトバンクの中から選ぶことができます。
格安SIMだと実店舗のサポートが手薄な分、mineoは使っているユーザー同士でのコミュニティーにより、パケットを分け合えたり、わからない質問を相談できるなどの特典がえられます。
必要なときに使えるサービスであるため、価格は抑えたいけどわからない時に相談できる格安SIMが欲しい人にはおすすめです。
ahamoがおすすめな人とは
ドコモのオンラインプランであるahamoは、店頭サポートが得られないことが唯一のデメリットでありますが、どのような人におすすめなのでしょうか。
元々ドコモサービスを使っている人
ドコモのサービスであるd払いを始め、dカードやdポイントを使っている人であれば迷わずahamoがおすすめです。現在ドコモではdポイントの相互利用を進めており、使える店舗も拡充しています。
またドコモを長く使ってる人であればdポイントクラブの特典も受けることができるため、長期利用のメリットなどを捨てたくない人はahamoへプラン変更をして節約することがおすすめです。
通信品質を落としたくない人
ahamoはドコモのサービスの一部であるため、店頭サポートが得られないという点以外は基本的にドコモと同等のサポートを受けることができます。
そのため繁華街や混雑時間帯の通信や、通信障害などがあった際の復旧スピードなども他の格安SIMよりもahamoの方が通信品質を確保しやすいです。
スマホは今やライフラインであるため、いざとなったときに通信品質が確保されている格安SIMを選びたいのならahamoがおすすめです。
ahamo以外の格安SIMがおすすめな人
ahamoと他社の格安SIMと比較していきましたが、ahamo以外がおすすめな人について紹介していきます。
とにかく通信費を安くしたい人
2022年現在ではスマホの基本料金は0〜990円と1000円以下まで抑えることができるため、とにかく固定費を下げたい人にはおすすめできません。
月間使用データ量が0.5〜3GBまでなら、MVNOと呼ばれる格安SIMを選ぶことによって格安でスマホを持つことができるため、通信費を抑えたい人はOCNモバイルやIIJmioなどのMVNOの格安SIMを選びましょう。
店頭サポートが必要な人
格安SIMは基本オンライン契約であり、スマホやパソコンを使ってのオンライン契約は以前と比べると簡単に申し込めるようになってきましたが、必要なことは自分で調べる必要があります。
例えば契約時に事務手続きに戸惑ってしまい、新しい回線を開通できずに使えないといったことは起こり得ます。
そのような状態でもチャットサポートや自分で調べることができれば問題ありませんが、スマホの契約やどのスマホを買えばいいのかなどまでお店に任せたいのであれば、大手キャリアのサブキャリアがおすすめです。
格安SIMの契約までの流れ
スマホの通信費を節約するために、格安SIMに乗り換えるときに知っておきたい契約の流れについて説明していきます。
- MNP予約番号を発行する
- 契約したい格安SIMを決める
- SIMカードのみかスマホと同時契約かを決める
- 契約プランを決める
- オプションを決める
- 本人確認書類を用意する
- 毎月の支払い方法を決める
MNP予約番号を発行する
今使っているスマホの番号をそのまま格安SIMへ乗り換えるにはMNP予約番号を発行してもらう必要があります。10桁の番号が発行され、その番号を使うことで番号そのまま次の格安SIMへ移行することができます。
MNP予約番号は有効期限があり、発行日から15日間有効となります。格安SIMへ乗り換える事務手続きの時間も考え、余裕を持って発行することをおすすめです。
発行の仕方は大手キャリアでは店頭ではもちろん、電話やネット上での手続きでも発行することができます。
契約したい格安SIMを決める
MNP予約番号を発行したあとは、どこに乗り換えるかを決める必要があります。上記の格安SIMについて参考にしながら契約したい格安SIMを決めましょう。
料金のみかスマホと同時契約かを決める
乗り換えたい格安SIMが決まったら、今使っているスマホにSIMカードを入れ替えて使うか、スマホを新しく買うかを決める必要があります。
以前まで使っていたスマホを使うこともできますが、多くの場合は2年以上使っておりスマホが古い場合は同時に購入した方がおすすめです。
メリットとしては本体保証も同時に加入することができるため、もしも本体を破損した場合なども補償を受けることができます。
格安SIMへの乗り換える時にスマホが古い場合はSIMカードと同時購入を検討してみましょう。
契約プランを決める
次に契約プランを決めましょう。自宅や会社などWi-Fi環境下で過ごすことが多いのなら小容量プラン、外出先で情報を確認したりデータのやり取りをすることが中容量〜大容量プランを選ぶとよいでしょう。
オプションを決める
契約プランが決まったらオプションを決めましょう。検討されることが多いプランとしては、音声通話の定額や、スマホ補償などのオプションです。
基本的にどのオプションもあとから加入することができますが、スマホ補償はスマホ本体を購入時に限って加入できるものがほとんどであるため、加入時期が限られているオプションは介入しておくことをおすすめします。
本人確認書類を用意する
格安SIMの契約で必ず必要なのは本人確認書類です。確認書類としては以下のものになります。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 住民基本台帳カード
- (身体・精神)障がい者手帳
- 日本国パスポート
- 療育手帳
- 運転経歴証明書
本人確認書類は顔写真がついていて、契約者本人だと証明できることが必要です。
外国発行パスポートの場合は以下の点について確認してから提出するようにしましょう。
- 有効期限であること
- 申し込み時に氏名・住所・生年月日がパスポートと一致していること
- 顔写真が確認できること
- 健康保険証
- 本人確認書類の住所が最新でない場合
補助書類は住民票や、3ヶ月以内のガス・水道などの領収書となります。また本人確認書類として、健康保険証等顔写真がない場合や、単身赴任など現住所が違う場合は補助書類の提出が必要です。
毎月の支払い方法を決める
格安SIMではオンラインが主流であるため、支払い方法はクレジットカードかキャッシュカードが必要となります。主要な金融機関であれば利用できますが、一部利用できない金融機関もあるため注意しましょう。
この記事のまとめ
- ahamoも格安SIMに分類される
- 格安SIMは大きく分けて3つの分類がある
- 通信品質と店頭サポートの有無で大きく分かれる
- 契約から機種変更までオンラインで簡単にできる
ドコモのオンライン専用プランであるahamoは格安SIMに分類されます。格安SIMは紹介してきた通り様々な特色がありますが、大きく分けて通信品質と店頭サポートの有無でどれを選ぶか分かれます。
しかし最近は以前に比べるとオンラインにて手続きをすることが簡単になってきてるため、格安SIMへの切り替えから機種変更まで簡単にすることができます。
自分の生活スタイルに合わせた格安SIMを選ぶことが一番のおすすめになるため、この記事を参考にしながら自分に合った格安SIMを見つけてみましょう。