月々のスマホ料金を見直そうと、基本料金が安く設定されている格安SIMへ乗り換える人も増えています。
ドコモのオンライン専用プランのahamoとソフトバンクのサブキャリアであるY!mobileでは、格安SIMの中でも人気のスマホプランです。
しかし、いざ格安SIMへ乗り換えたら、「乗り換えたことによって、使えなくなるサービスがあるか不安」「自分で支えこなせるか不安」という声もあると思います。
そこで今回は、ahamoとY!mobileのスマホプランを比較し、料金・オプション・サポートを中心に紹介していきますので、検討している人はぜひ読み進めてみてください。
もくじ
ahamoとY!mobileは、ahamoがオンライン専用プラン、Y!mobileがソフトバンクのサブプランドという点が違います。
プランの概要についての比較表がこちらです。
料金 | 2970円 | 2178円〜4158円 |
通話料 | 1回5分以内の国内通話無料 (5分間超過後は22円/30秒) | 22円/30秒 |
データ量 | 20GB /月まで無料 | 3GB・15GB・25GB |
オプション | ahamo大盛りオプション 1980円 かけ放題オプション 1100円 | データ増量オプション 550円 だれとでも定額 770円 スーパーだれとでも定額 1970円 |
海外ローミング | 対象エリア内であれば20GB /月 | 申し込み必要 |
契約期間 | 縛りなし | 縛りなし |
サポート | チャットサポートのみ (店頭サポートは有料) | 店頭サポート・電話サポート可 |
速度制限 | 契約データ超過後は1Mbps | 300kbps・1Mbps |
テザリング | 無料 | 無料 |
端末購入 | ahamoサイトで購入可 | 店頭・オンラインストア |
通話アプリ | なし | なし |
ahamoは2980円で1つのプランのみですが、Y!mobileは2178円〜4158円と価格帯が広いのが特徴です。
また、ahamoはサポートがチャットサポートなのに対し、Y!mobileは店頭サポートや電話でのサポートを受けることができます。
- データ容量を多く使う人
- オンライン契約に抵抗がない人
- わからないことはネットで検索できる人
ahamoのメインターゲットとして、スマホネイティブ世代です。オンライン契約に抵抗がない人にはおすすめのプランです。
何かあった時のサポートもチャットサポートとなってしまうため、サブキャリアよりもサポートが手薄ですが、スマホのデータ容量を多く使う人はY!mobileよりおすすめです。
- データ容量をあまり使わない人
- 家族で2回線以上使う人
- 直接て店員に聞きながらサポートを受けたい人
Y!mobileはahamoよりもデータ量に対しての金額が高めなので、データ量をあまり使わない人におすすめです。
それでもソフトバンクなど大手キャリアよりも料金が安く、Y!mobileの店でサポートを受けることができるため、スマホ購入やプラン見直しなど、直接聞きながらサポートを受けることができます。
契約できるデータ量は大手キャリアより少ないけど、契約できるオプションやサポートを重視するならY!mobileがおすすめです。
ahamoとY!mobileはスマホプランの分類に違いがあります。
2023年現在、日本にて契約できるスマホプランを4つの分類に分けた表を下記にまとめました。スマホ分類の違いについて紹介します。
分類 | スマホプラン |
大手メインブランド | docomo・au・softbank |
大手サブブランド | Y!mobile・UQmobile |
大手オンライン専用プラン | ahamo・povo・LINEMO |
格安SIM(MVNO) | mineo・OCNモバイル |
大手メインブランド
スマホプランの最高峰が大手キャリアのdocomo・au・Softbankです。自社で通信回線を持っているため、通信速度が速いことや、スマホのサポートも手厚い所がメリットです。
しかし通信費が高いことがデメリットです。月々の料金を抑えたいのであれば、他の選択肢を選ぶ必要があります。
大手のサブブランド
今回紹介しているY!mobileも該当していますが、auとソフトバンクは大手のメインブランドよりも契約できるデータ容量と価格を落としたサブブランドを展開しています。
ソフトバンクはY!mobile、auはUQmobileが大手サブブランドとして存在していて、大手のメインブランドで唯一サブブランドを持っていないのはドコモです。
オンライン専用ブランドや格安SIMと比べて値段は高いですが、サポートや契約できるデータ容量などが丁度良いプランなので、契約する人も多いです。
大手オンライン専用
ahamoは大手オンライン専用プランの中に属します。留守番電話サービスやメールアドレスなどのオプションが契約できないことや、チャットサポートしか相談ができない点がデメリットです。
大手キャリアや大手サブキャリアよりも金額が安く、多くのデータ量を使うことができるため、コスパが良いプランとして最近乗り換える人も増えています。
格安SIM(MVNO)
格安SIMとは、大手キャリアが持っている通信回線を借りて運用する仮想の通信会社です。自社で通信回線を持たないため、維持費等にコストがかからないため、スマホプランの中では安く契約することが可能です。
しかし、メールアドレスなどのオプションがないことや、昼時などは大手キャリアよりも通信速度が低下してしまい、つながらないといったデメリットがあります。
この項目以降から、ahamoとY!mobileの違いを比較していきます。
- 料金プラン
- オプション
- サポート
プラン | ahamo | Y!mobile |
料金 | 2980円 | 2178円〜4158円 |
通話料金 | 5分間無料 | 22円/30秒 |
データ容量 | 20GB | 3・15・25GB |
ahamoとY!mobileの料金プランの概要を抜粋した表です。金額としてはY!mobileの方が幅広い料金プランを選ぶことが可能です。
結論として、月に20GB程度スマホのデータを使うのならahamoが安く、3GB未満ならY!mobileが安く使うことができます。
ahamoとY!mobileの料金プランについて、下の項目で詳しく説明していきます。
ahamoの料金プラン
プラン | 金額 |
ahamo | 2970円 |
ahamo大盛りオプション加入後 | 4950円 |
ahamoは20GBのデータ量と5分間の国内かけ放題がセットであり、小容量のプランを選ぶことはできません。
その代わり、ahamo大盛りオプションを加入することで、月間使用可能データ量が100GB使える、大容量プランに加入することができます。
Y!mobile プランについて
Y!mobileのプランはデータ容量に合わせて3つのプランが用意されています。
プラン | 容量 | 料金 |
プランS | 3GB | 2178円 |
プランM | 15GB | 3278円 |
プランL | 25GB | 4158円 |
3GB・15GB・25GBと3つのプランから選ぶことができ、かけ放題については全てオプションとなっています。
Y!mobileで一番安く使えるプランSは、データ容量も基本3GBと少なめですが、ahamoより安い2178円で使うことができます。
大きな容量を契約したいのなら、プランLとなります。しかしahamoとの差額が月1178円で、年間で14136円も差が出ます。多くのデータを使うならahamoがおすすめです。
2980円で国内通話5分かけ放題と20GBのデータが使える
ahamoとY!mobileは加入できるオプションに違いがあります。今まで使っていたサービスが、乗り換えた後には使えなくなってしまうサービスもあるので、確認しましょう。
ahamo | Y!mobile | |
通話関連サービス | △ | ◯ |
キャリアメール | △ | ◯ |
契約データ量追加 | ◯ | △ |
通話関連オプションやキャリアメールが使えるのはY!mobile
Y!mobileのオプションサービスとして、通話関連オプションに加入できることと、@yahoo.ne.jpのキャリアメールアドレスが付加されることです。
- 着信お知らせ機能
- 割込通話
- 通話着信サービス
- 留守番電話サービス
仕事でスマホを使う人は、着信に出れなかった時に留守番電話サービスがあれば要件を聞いて折り返し通話をすることができます。
しかし、ahamoではこれらのサービスを利用することができません。通話関連オプションやキャリアメールを使いたいのであれば、Y!mobileをおすすめします。
2022年からドコモ・au・ソフトバンクでは、他社へ乗り換えても今まで使っていたメールアドレスをそのまま持ち運びができるサービスを開始しています。
Y!mobileではキャリアメールアドレスを使えると紹介しましたが、乗り換えた後は@yahoo.ne.jpのアドレスに変更する必要があります。
しかし、メール持ち運びサービスを使うことで、@以降のアドレスもそのまま引き継げるため、変更する手間なく引き継ぐことが可能です。
データ容量オプションについて
基本プランのデータ量を増やすオプションが、ahamoとY!mobileには用意されています。両者はオプション料金と追加できるデータ量に違いがあります。
ahamo | ahamo大盛りオプション |
80GB | 1970/月 |
ahamoの場合は1970円とオプション料金は高いですが、追加するデータ量も80GBと大容量です。
Y!mobile | データ容量オプション(月550円) |
プランS | 5GB |
プランM | 20GB |
プランL | 30GB |
Y!mobileの場合は、各プランに対して月々550円の追加で5GBのデータ容量を追加することができます。ahamoより追加されるデータ量が少ないですが、金額も550円と安いです。
データ容量追加オプションの考え方として、契約しているデータ量を月末までに少しオーバーしてしまうような人におすすめです。
ahamoとY!mobileの一番の違いとしては、サポート面です。ahamoでは有料でのサポートも対応していますが、基本的には自分で操作することが前提でのサポートです。
ahamoのサポート
ahamo WEBお申込みサポート | 3,300円 |
ahamo WEBお手続きサポート | 3,300円 |
この2つは、ドコモショップでahamoの操作案内を受けることができるサポートです。そのため、ドコモショップにて操作を代行したり、手続きを行うことはできません。
自分でオンライン手続きができるようにサポートするサービスしかないため、ショップでのサポートが受けたい人はY!mobileがおすすめです。
Y!mobileのサポート
Y!mobileはソフトバンクのサブブランドとして存在しており、執筆している2023年3月現在で約2600店舗存在しています。なので店舗でのフルサポートを受けることが可能です。
基本的には無料でサポートを受けることができるため、自分に合わせたプラン・オプションの選択や、スマホ選定まで店頭のスタッフに直接聞きながら選ぶことができます。
スマホを購入後、細かい設定方法や操作方法がわからないという人向けに、Y!mobileではワイドサポートという名前でサポートを受けることができるサービスがあります。
料金 | 550円/月 |
サービス内容 | スマホの操作・LINEの操作 パソコンやプリンターなど他社製品もサポート可 |
- ahamoはデータ量を多く使えるけど、チャットサポートのみとアフターサービスが手薄なプラン
- Y!mobileは契約できるデータ量は少ないけど、店頭でのフルサービスを受けれることができる
ahamoは2980円で月々20GBと国内通話5分間かけ放題のコストパフォーマンスが高いプランです。しかし、契約できないオプションがあることやフルサポートを受けられないことがデメリットです。
Y!mobileは契約できるデータ量はahamoに比べて少ない容量であり、価格も割高です。しかし、店頭でのスマホ選びやオプション選択など、自分に合わせたプランを契約することができることが魅力です。
スマホ初心者は店頭でのフルサポートが受けられるY!mobileをおすすめします。
2980円で国内通話5分かけ放題と20GBのデータが使える