最近大人になってから発達障害と言われる人が増えています。
そもそも発達障害というのは、子どもの時に診断されるものだと思われる人もいるもしれません。
しかし、子どもの時に気づかないで大人になってから、生きづらさを感じてしまうグレーゾーンの人が増えているということなのです。
大人になって気づいたら、どのようにすればいいのでしょうか。
今回は発達障害がなぜ大人になってから気づくのかということや、大人になってから気づいたら、どのように行動していけばいいのかを紹介していこうと思います。
目次
そもそも発達障害とは?
発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と違っているために、幼児のうちから症状が現れ、通常の育児ではうまくいかないことがあります。成長するにつれ、自分自身のもつ不得手な部分に気づき、生きにくさを感じることがあるかもしれません。
発達障害とは、生活上でうまくいかないと感じるものです。具体的な例としては
- 職場でのコミュニケーションが上手く行かず、孤立しがち
- 暗黙のルールなどを理解するのが苦手で、集団で作業するときに上手く行かないことが多い
- ケアレスミスが多く、注意が散りやすいため、1つの事に集中するのが苦手
- 物事の優先順位をつけるのが苦手
- 文字を読むのが遅く、書類を整理するなどの作業に時間がかかってしまう。
このような事にこだわりがあり、職場やプライベートで上手くいかずに悩んでいるのならば、あなたは大人の発達障害かもしれません。
発達障害の分類は、こちらの記事で紹介しているので、よければ参考にしてみてください。

発達障害を疑うポイントって、どういう所?
両親は多忙で、気づく暇が無かったと思いますが、弟の私が振り返っても幼少時から兆候はありました。(授業中歩き回る、極端にワガママで拘りが強い。問題児)。
グレた時もありましたが更生したし、友達は多く基本的には普通だったので、ずっと個性の範囲と思っていましたが、30超えてから、カッとなるとまくしたてるようになり、その時の感じが病的に見えます。
また、旅先で子供のような事ではしゃいで、それを試すように老親に半ば強要したり(例:サイクリング)
心根は優しいのですが、自分の理想を人に押し付けて苦しめます。上記のサイクリングも、健康的だし楽しいから、疲れている親が嫌がっているのに、笑顔で押し付ける感じでした。オーガニックに凝った時は、忙しい母が買って帰る野菜がオーガニックじゃないと怒ったり。マトモなら、悪くて自分で買いに行きますよね。
引用:Yahoo!知恵袋
このように、家庭内で感情のコントロールができずに家族に当たってしまったり、仕事上でもミスが目立ってしまったりするような事が増えて、日常生活が上手く行かなくて、当人以外に家族が困ってしまうという事から発覚する事が多いです。
発達障害とは、生まれてきてから問題となりやすいため、出生前はわかりにくいとされています。成長していく段階で明らかになっていくケースが多いため、幼少期に判明する事も多いです。
しかし幼少期に上に書いてあるようなポイントがあっても、本人や周りが困っていなかった場合、見過ごされてしまうケースも多いのです。
仕事やプライベートで、このような困った行動や言動が目立つようであれば、大人の発達障害を疑った方が良さそうです。
発達障害って治るものなの?
結論からいうと、発達障害は治るものではなく、特性を理解して付き合っていく必要があります。
発達障害は「親の愛情不足」がその原因であるといわれていましたが、科学的に否定されています。現在では研究が進み、遺伝子の要因が強く、先天的であることはほぼ確かです。しかし発症の仕組みは完全には解明されていません。世界各地の研究機関で遺伝子レベルや環境レベルの調査がされています。
なお、前述のように脳の機能が違う(例えば女性と男性も脳が違います)ため、根本的に治すというものではなく、特性を見にくくする薬がいくつか開発されているにとどまっています。基本的には発達障害は生まれてから死ぬまで一生付き合う特性と言えます。
現代での診断基準では、発達障害と診断されるようなケースでも、今までは診断がつかずに、問題なく集団生活を送っていた人などは見過ごされている場合もあります。
発達障害は、本人やその家族などが困らなければ障害にならないのです。しかし、家族や職場で上手く行かない事が増えていき、上手く進んでいかない場合は、障害となりうるのです。
発達障害がわかったら、どうすればいいの?
これを読んでいて、発達障害があるかもって思った方は解決方法があります。
方法として、発達特性を理解し、その特性を周囲に知ってもらう事で、仕事やプライベートでも生きやすくすることが可能です。
- 自分はどの傾向が強いのか、発達特性を理解する事が大切
- 家族や職場など、周囲に理解をしてもらう事が必要
これから、具体的な方法を紹介していきます。
自分はどの傾向が強いのか、発達特性を理解する事が大切
発達障害だから、自分は何も出来ない人間なんだと、落ち込む必要はありません。確かに、他人と比べて能力が劣ってしまう部分もあると思います。
実際に私もADHD傾向があり、仕事上で注意散漫となりやすく、予定を忘れてしまう事など多くあります。
しかし、自分がADHD傾向であるという特徴を知っておく事で、あらかじめ携帯しているスケジュール表に「やらないといけない」事リストを作ったり、言われた後にすぐ取り掛かるようにしたら、ミスを減らす事ができました。
このように、自分がどのような発達特性があるのかを知っておく事で、その後の行動に対策を取りやすくする事ができます。
自分をより深く知るという意味では、知っておいて損はないと思います。
家族や職場での理解を得ることが大切
自分の発達特性を知ったとしたら、「環境」を変える必要もあると思います。
これも自分の話になりますが、予定などを忘れやすいという特徴がある事を同僚や上司などに予め伝えておく事で、「◯◯の案件、どうなっているの?」など、締め切り近くになると予め声をかけてくれるようになったりなど、周りがサポートしてくれるようになりました。
このように、家族や職場に理解を得る事で、その後の関係も円滑に進みやすいです。
周りに知られたくないという気持ちもあると思いますが、生活が上手くいかなくなっては返って自分が苦しいだけです。
家族や職場だって、ミスをするのはやる気がないせいだと思っている可能性もあります。人は原因がわからないと、どう対処すればいいのかわからないのです。
それでも協力が得られにくい場合は転職「環境」を変えてみる
発達特性によっては、じっとしているデスクワークだけの仕事は注意が転動しやすく、向いていない場合もあるため、可能なら部署移動を希望してもいいかもしれません。
職場環境が悪く、周囲からの理解を得られなそうであれば、転職するのも手です。
今の時代では、転職エージェントを利用し、転職する方法があります。この方法では、転職歴がなくても1からフォローしてもらう事ができるため、現職を行なっている合間に転職活動を行えるというメリットがあります。
野澤さんによると、「もちろん、転職したい業種や職種などが具体的になっていた方が、早くお仕事をご紹介できる、ということはあります。ただ、ご本人が知らない業種、職種のお仕事や非公開求人もあり、『あなたのご経験をこんな仕事にも生かせますよ』とこちらから提案できる可能性もあるので、あまり最初から絞りこみすぎなくてもいいと思います」とのこと。
引用:日経 doors 転職エージェントにもやもや相談をしていいか聞いてみた
このように、現在の仕事内容には自分はあってなさそうだが、どういう仕事が向いてるのかを知りたいという場合から相談する事ができ、実際に転職する事まで可能です。
自分の適職を見つけるだけでも、利用してみる価値はありそうです。
まとめ
- 発達障害とは、生活しづらさがあれば「障害」となる
- 障害が問題ではなく、家庭や仕事上で問題となる
- 完治ではなく、上手く付き合っていく事が大切
- 転職を考えてみる事も良い選択
発達障害は、当人や家族、職場などが困っていなければ障害とはなり得ません。上手く付き合っているのなら、わざわざ取り上げる必要もありません。
しかし、家庭や職場にて問題行動となってしまったら、それは障害となります。
自分もそうですが、脳機能の問題等もあり、完治させるのはとても難しいです。自分自身の発達特性を知り、上手く向き合っていく必要があります。
職場などで上手くいかないと感じているなら、今いる環境を見直す必要もあるでしょう。転職は良い選択肢となります。
自分の可能性を広げるためにも、発達障害かも?と思っている人に今回の記事が役に立てると嬉しいです。
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